圧倒的なリアリティ!「佐々木、イン、マイマイン」を観てほしい
本日、素晴らしい映画と出会いました。
それは「佐々木、イン、マイマイン」という作品です。
別に有名な役者も出ていないので、おそらく知らない人が多いと思います。
でも、おじさんの中では共感し、最高に面白く、感動できる作品でした。
ジャンルは、青春映画に分類されると思いますが、単なる青春映画ではありません。
はるか斜め上をいく青春映画です。
評判が良かったので、試しに観てみたのですが、想像以上にいい作品でした。
序盤は正直あんまりかなと感じましたが、だんだん面白さが増してきて、最後は感動と喜びで泣きました。
ちなみにタイトルになっている「佐々木」は主人公ではありません。
主人公の友達です。
この辺は「桐島、部活やめるってよ」に似てます。
佐々木はクラスにいそうでいない、いないようでいる、そんな感じの男です。
ピエロみたいなタイプだと思ってください。
そして、ただの凡人だけど友人に影響を与えるインパクトの持ち主。
観終わる頃には、この佐々木という人物を大好きになっているはずです。
おじさんは、めちゃくちゃ好きになりました。
たんたんと話が進むため、大きく盛り上がるのはラストくらいですが、ところどころにセンスを感じます。
音楽が入るタイミング、絶妙なカット、どこか懐かしい映像。
登場するオモチャや小物のセンスも好きでした。
粗い雰囲気ですが、非常に細かい部分にも力を入れている丁寧な作品。
2000年代前半の映画を観ているような印象を受けました。
ちょうどそのくらいが、おじさんの青春時代だったこともあって、心に響いたのかもしれません。
そして、肝心のラストですが、最高でした。
「このまま終わってしまうのか、でももしかしたら・・・・・」と淡い期待を抱いていたら、望んでいた嬉しい結末に。
佐々木、佐々木、佐々木、佐々木とおじさんも連呼してしまうほど興奮しました。
感情移入できるかどうかは別として、とてもクォリティの高い素晴らしい作品なので、みなさんにも観てほしいです。
多少、ツッコミどころはありますが・・・・・。
キャストだけ豪華で内容が薄っぺらいしょうもない作品を観るより、断然この「佐々木、イン、マイマイン」を推します。
ジャンプ作品の実写化「約束のネバーランド」を観てみた
週刊少年ジャンプで連載していた作品「約束のネバーランド」の実写映画が本日(5月19日)レンタル開始だったので、さっそく借りてみました。
ジャンプ連載時、それなりに好きだった漫画です。
今までのジャンプぽくなく、サスペンスの作りこみに力を入れていて、新鮮味がありました。
そんな作品の実写化ということもあって、公開時からちょっとは気になっていました。
キャストはこんな感じです。
エマ:浜辺美波
レイ:城桧吏
ノーマン:板垣李光人
クローネ:渡辺直美
イザベラ:北川景子
謎の男:松坂桃李
グランマ:三田佳子
この時点で危険な香りがしてきます。
で、ぶっちゃけ全く期待せずに観たのですが、その期待を裏切りました。
想像していた以上に面白くなかったです・・・・・。
厳しい言い方をすると「児童劇団のお芝居」や「学芸会の劇」を観ている感じでした。
ストーリー設定・世界観は原作に忠実に作られていますが、子供たちの演技があまりにもひどい。
棒読みでびっくりしました。
特にレイ役の子かな。
城桧吏くんは他の作品だと良かったのですが・・・・・。
この作品、子供たちのIQが高い設定ですが、残念ながらそんな風には見えませんでした。
そのため、せっかくの素晴らしい設定が台無しに。
北川景子さんは、はまり役だったと思います。
冷たい笑顔、怖くて綺麗な感じが出ていました。
見どころはそのくらいです。
別に観るなとは言いませんが、過度な期待はしない方がいいと思います。
それよりもおじさん的には原作の漫画を読んで欲しいです。
こっちの方が面白い。
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おじさんが選ぶおすすめの実写化成功映画
ここ数年、アニメ・漫画の実写化映画が非常に多くなっています。
原作を読んでいる人からすると納得できないケースが多いですが、それでも中には成功といえるほどのクオリティの高い面白い作品もあります。
そこで、おじさんが今まで観た中で成功した、面白かった実写化映画をランキング化してみました。
今回は以下の条件をつけました。
①原作と映画の両方を最後まで見ている
②原作の再現度ではなく面白さ
③あくまでもおじさんの趣向
この3つを条件に選びます。
まず、①の条件を満たす作品です。
・キングダム
・東京喰種 トーキョーグール
・セトウツミ
・映像研には手を出すな
・銀の匙 Silver Spoo
・ヒメアノ~ル
・君に届け
・惡の華
・銀魂
・帝一の國
・ソラニン
・ピンポン
・寄生獣
・NANA
・ヒミズ
・翔んで埼玉
・モテキ
・今日から俺は!!
・カイジ
・深夜食堂
・暗殺教室
・みんな!エスパーだよ!
・珍遊記
・HK 変態仮面
・U-31
・彼岸島
・土竜の唄
・宮本から君へ
・賭󠄀ケグルイ
・響 -HIBIKI-
・BECK
・岳
・あずみ
・どろろ
・蟲師
・クローズ
・タッチ
・スカイハイ
抜けてる作品もあると思いますが、だいたいこんな感じですね。
思ったよりも観てたようです。
それでは②と③を考慮して、おじさんの実写化映画ランキングベスト10を紹介します。
めちゃくちゃ悩みました。
1位 宮本から君へ
おじさんの実写化成功ランキング1位は「宮本から君へ」です。
まず、おじさんは原作が大好き。
ドラマ版は観ていません。
この作品はとにかく熱量がすごく、感情を揺さぶられます。
中だるみすることなく、特に後半の爆発力が素晴らしいです。
主人公の宮本を演じる池松壮亮さんの演技が非常に熱く半端ない。
さらに蒼井優さんの体を張った演技も冴えわたってます。
人生に絶望している人は、これを観てほしいです。
原作を知らない人でもきっと満足するはず。
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2位 ヒメアノ~ル
実写化成功ランキング2位は「ヒメアノ~ル」です。
ジャンルでいうと胸糞映画に入ります。
この作品で注目すべきは、森田剛さんの狂気の演技です。
原作の人物を見事に再現しています。
ここまでサイコパスを再現できるなんて思ってもいませんでした。
森田剛さんを役者として舐めていた自分が恥ずかしい。
素晴らしい演技に脱帽。
演出もキレキレだし、かなりおすすめの映画ですが、内容が内容なので、観る人を選ぶと思います。
3位 ピンポン
実写化成功ランキング3位は「ピンポン」です。
おじさんの青春映画ということもあって、ベスト3に食い込みました。
学生の頃、友達と観に行って最高の気分で帰宅した思い出の作品です。
原作も好きですが、正直おじさんは映画の方が好き。
理由はイケイケの頃の窪塚洋介さんが出演しているからです。
ペコになりきった窪塚洋介さんがカッコよかった。
橋の上からダイブ、そして「この星で一等賞になりたいの卓球で俺は・・・・・そんだけ!」このセリフがしびれます。
スマイル役のARATAさんやドラゴン役の中村獅童さんも最高です。
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4位 翔んで埼玉
実写化成功ランキング4位は、「翔んで埼玉」です。
映画館で初めて笑いながら観た作品が翔んで埼玉になります。
笑いながら映画を観るなんて恥ずかしくてできませんでしたが、これはもう我慢できなかったです。
いい意味であまりにもくだらなすぎて、自然と笑いがこみ上げてきました。
しかも役者が超豪華。
あのGACKTさんや二階堂ふみさん、伊勢谷友介さん、中尾彬さん、竹中直人さん、京本政樹さんなどなど大物ばかりです。
腹筋崩壊映画を観たい人にかなりおすすめの一本。
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5位 3月のライオン
実写化成功ランキング5位は「3月のライオン」です。
原作の雰囲気とは異なりますが、青春映画としてはかなりのクオリティだと思います。神木隆之介さん、染谷将太さん、有村架純さん、高橋一生さんなどをはじめ、キャストも豪華です。
役柄がキャストがマッチしているので、原作を知っている人でもすんなり入れると思います。
中でも神木隆之介さんの存在感は別格。
今や日本を代表する俳優になりましたね。
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6位 るろうに剣心
実写化成功ランキング6位は「るろうに剣心」です。
「漫画の実写化、しかもあのジャンプのるろうに剣心?無理でしょ。絶対にコケる」そんな風に思っていた時期がありました。
いざ観てみると予想をはるかに超える面白さ。
おじさんも原作ファンですが、これはこれで全然ありです。
完成度も高く、単なるチャンバラ時代劇にならずに済んでいます。
アクションシーンが見ごたえあります。
そして、なんといっても緋村剣心演じる佐藤健さんの存在が非常に大きいです。
この人がいるからこそ、この作品は成り立っています
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7位 ちはやふる
実写化成功ランキング7位は、「ちはやふる」です。
おじさん、ちはやふるが大好き。
だからこそ、厳しい目で映画を観ましたが、想像以上に良かったです。
競技かるたの臨場感がきちんと表現されています。
驚いたのは映像と音楽です。
撮影と音楽にこだわりが感じられ、とても綺麗で見ごたえがあります。
スローの使い方が上手い。
そして、広瀬すずさん。とんでもなく可愛かったです。
それだけで満足。
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8位 DEATH NOTE デスノート
実写化成功ランキング8位は「デスノート」です。
面白さは並ですが、藤原竜也さんと松山ケンイチさん、2人の演技に圧倒されました。
特にラストの藤原竜也さんの演技は最高です。
これぞ藤原竜也だ!って感じがします。
また、この作品にはおじさんの好きな女優、戸田恵梨香さんが出ています。
この頃の戸田恵梨香さんは可愛すぎて神です。
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9位 深夜食堂
実写化成功ランキング9位は「深夜食堂」です。
ドラマ版も良かったが、映画も良かったです。
原作通りたんたんと話が進んでいくため、盛り上がることはないですが、それこそお酒片手に観るのに最高の作品。
原作も含めて中高年のおじさんにはぜひ観てほしいです。
原作が原作だけに再現度は、ほぼパーフェクト。
渋く味のある役者が多く出演していて、中でもマスター役の小林薫さんがカッコよすぎます。
これぞ大人の男って感じです。
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10位 キングダム
実写化成功ランキング10位は、「キングダム」です。
10位の候補はいくつかありましたが、続編が出るということと好きな女優が出ている点でランクインしました。
キングダムを再現するのは厳しいぞと思っていたら、なかなかの出来に。
映像とアクションシーンが素晴らしかったです。
長澤まさみさんと橋本環奈さんが好きなので、この2人が観れてうれしかったです。
大沢たかおさんには笑いました。
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ちょっと長くなってしまいましたが、実写化映画成功ランキングベスト10でした。
銀魂やセトウツミ、バクマンなども候補でしたが、ベスト10には一歩及ばず。
書いていて思ったのですが、やっぱり実写化映画は難しいですね。
原作通りやったら一般の人はつまらないかもしれないし、かといって変えたら原作ファンが納得できないかもしれないし。
バランスが非常に難しい。そんな風に改めて感じました。
実写化で思い出した!SMAPメンバー全員出演「シュート!」
近々、漫画・アニメの実写化映画ランキングを書こうと思っています。
それで、おじさんが観た実写化映画って何があったかなと調べていたらある懐かしいタイトルが目に止まりました。
それが「シュート!」です。
シュート!は青春サッカー漫画で、アニメにもなっています。
おじさんくらいの世代になると知っていると思いますが、この「シュート!」実写化されています。
しかも出演はSMAP全員。
この頃、おじさんはSMAPをよく知りませんでしたが、兄弟と一緒に観に行きました。
ちなみに配役はこんな感じです。
中居正広=田仲俊彦
木村拓哉=久保嘉晴
稲垣吾郎=馬堀圭吾
森且行=白石健二
草彅剛=神谷篤司
香取慎吾=平松和広
友達がDVDを持っていたので、久しぶりに観てみたのですが、みんな若い。
もう30年近く前になるので当たり前ですが・・・・・。
子供の頃、観た時よりも案外楽しむことができました。
子供時代は漫画が好きで観に行ったので、「なんか自分の知ってるシュート!と違う」と完成度に不満がいっぱいでした。
しかし、今はなんだか青春だなって感じで普通に観れました。(面白いとは言ってません。)
演技がまだまだですし、いらないシーンが多いし、エピソードが軽いし、テンポが悪いし、アイドル映画の枠を出てない感じで、お世辞にもクオリティは高くありません。
厳しい言い方をすれば駄作です。
それでも若いころのSMAPメンバー全員を観れて、懐かしい気持ちになりました。
キムタクは昔からキムタクで、なんだかんだカッコいい。爽やかな久保さんが似合ってます。
中居君のちょいダサさ加減がいい感じ。
他のメンバーもキラキラしていてまぶしかったです。
懐かしい森君もいたし。
主題歌のSMAPが歌う「泣きたい気持ち」がなかなか良かったです。
これを観てからSMAPメンバーの映画を観ると演技の上達具合がハッキリと分かります。
おじさん、最近俳優としての今のSMAPが好きです。
みんないい演技するなって感じます。
ちなみにシュート!には、堂本剛や堂本光一、長野博、井ノ原快彦も出演しています。
さらにサッカー選手(ヴェルディ川崎)のラモスや武田、藤吉も。
こうしてみるとキャストがすごい。
近々、おじさんが公開する実写化映画ランキングに「シュート!」は多分選ばれませんが、気になる方は観てみてください。
若い頃のキラキラSMAPが拝めます。
おじさんの好きなおすすめドラえもん映画
おじさんの好きなおすすめドラえもん映画ランキングベスト5です。
ドラえもんには子供の頃からお世話になっています。
今でもドラえもんは観ていて、癒しをもらっています。
そこでドラえもん映画の中で、おじさんが好きな作品を選んでみました。
甲乙つけがたい作品ばかりですが、独断と偏見でランキングベスト5を紹介します。
1位 ドラえもん のび太と無幻三剣士
おじさんは数あるドラえもん映画の中でもこの無幻三剣士が大好きです。
子供の頃、好きすぎてカラー版の漫画も買ってしまいました。
子供ながらのび太のしずかちゃんとの結婚に対する執着は怖いと感じた記憶があります。
まず、この作品の好きなところは世界観です。
夢の中、それに剣まで出てくる、これだけで少年の心を鷲づかみ。
剣で戦うシーンがすごくカッコよくしびれます。
終わり方もこれがベストという感じで、観ていてニヤニヤしてしまいます。
シズカール、スネミス、ジャイトス、このネーミングセンスも素晴らしい。
2位 ドラえもん のび太の魔界大冒険(1984年版)
リメイクよりもおじさんには、こっちのオリジナルの方がなじみ深いため好きです。
魔界大冒険は、ドラえもん映画の中でもホラー要素が強めです。
観ていてゾッとするトラウマ級のシーンがいくつもあります。
ドラえもんの世界に魔法が出てくる時点で、おじさんはやられました。
魔界大冒険といえば、やはり「チンカラホイ」ですね。
この魔法を子供の頃試しました。
ストーリー、伏線もかなりしっかりと作られています。
この時代にパラレルワールドを子供向けに上手く制作したのは凄いです。
デマオンを倒せる銀の矢が残り一本。
それを投げるのが誰でもないジャイアンというのが最高にクール。
「たのむぜ名投手」
3位 ドラえもん のび太の日本誕生
ドラえもん映画の記念すべき10作目が「のび太の日本誕生」です。
この作品はロマンの塊。
「ここからは僕の土地ーーーー!」と言いながらのび太くんが地面に線を引く、このシーンが大好きです。
武田鉄矢さんの歌もいい。
ドラゾンビのネーミングセンスも最高。
畑のレストランの食事シーンが本当に美味しそうで、今観てもうらやましいです。
そして、自分がトラウマになったのが土偶です。
これを観てから土偶に恐怖を感じています。
4位 ドラえもん のび太のパラレル西遊記
このドラえもん映画は、みんなが知っている西遊記がベースなので万人受けする内容になっています。
ゲームとパラレルワールドの組み合わせが、おじさん的にはどストライク。
テンポが良く、観やすい。
両親が怪物化するシーンはトラウマ級の怖さです。
ちょうどいいホラーティストが飽きさせず、伏線もすごいです。
BGMの使い方が個人的に素晴らしいと感じました。
そして、ドラミちゃん登場の安心感。
ドラミちゃんは本当に有能。
5位 ドラえもん 新のび太と鉄人兵団~はばたけ 天使たち~
こちらはリメイクですが、オリジナルよりも好きです。
もともといい作品でしたが、リメイクすることでよりクオリティが上がった気がします。
泣けるドラえもん映画のひとつですね。
ドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃん、全員が自分のやるべきことを理解し、行動に移す。
失敗してもお互いをフォローする、こういうシーンにしびれました。
大人が観ても心にくる作品です。
おじさん的には、スネ夫がこの作品で一番好き。
おじさんの好きなおすすめドラえもん映画ランキングベスト5でした。
ちょっとホラー要素があった方が、おじさんは好きみたいです。
やっぱり、ドラえもん映画は面白い。
ラストシーンは必見!魂を揺さぶる映画「生きちゃった」を見てほしい!
最近の新作映画で注目したのが仲野太賀さん主演の作品「生きちゃった」です。
他にも元AKB48の大島優子さんや若葉竜也さんなどが出演しています。
結果からいうと本当に観て良かったです。
邦画の中でもトップクラスに入る出来だったと思います。
おじさんの邦画ランキングでもおそらくトップ10には入るのではないでしょう。
そのくらいおじさんに衝撃を与えてくれた作品です。
内容は夫婦関係の話で、非常に悲惨な物語。
予想の斜め上を行く展開に片時も目を離すことができませんでした。
伏線の張り方や小物による細かい演出をはじめ、気持ちを上手く伝えられない日本人のもどかしさを上手く丁寧に表現している点、作りこまれていない荒々しさなど見どころがとても多いです。
中でも目を見張ったのが役者の演技です。
とにかく熱く、魂を揺さぶられました。
ひとりひとりが全身全霊で挑んでいる感じがして、当たり前ですが手抜き感が一切ありませんでした。
大島優子さんは女優として成長しましたね。
浮気をしても悪びれない、自業自得でも援助を求める図々しい女性を見事に演じています。
ベッドシーンにはかなり驚きました。
そして、主役の仲野太賀さんと親友役の若葉竜也さんの演技がお見事。
これ以上ないというくらい熱く、心にきました。
上手く言葉・感情を伝えられない男がどんどん悲惨な目にあっていきますが、それでも生き続けられるのは、いつも傍にいてくれる親友のおかげ。
ちょっとBLなのかな?とも思ってしまうほど健気に支えています。
優しいだけではなく、しっかりと厳しさもある親友。
こんな友達、おじさんも欲しかった。
肝心のラストですが、もう言葉がありません。
素晴らしすぎます。
感情爆発のラストシーンのために作られたって言われても納得するほどの出来です。
心をこれでもかってくらいえぐってきます。
この作品は好き嫌いがハッキリと別れると思います。
観てつまらないと感じる可能性はありますが、できればひとりでも多くの人に観てほしい作品です。
俳優としての香取慎吾を見られる映画「凪待ち」
正直、あまり期待せずに観たのが元SMAP香取慎吾さん主演の映画「凪待ち」です。
今まで香取慎吾さんの映画はあまり面白いと思ったことがありませんでした。
ドラマは好きですが。
この作品も内容はそれほど面白いと感じなかったです。
中途半端なサスペンス、ミステリーで、すぐに犯人が分かってしまいます。(犯人探しを楽しむ作品ではないので仕方がないですが)
かといってこれと言って盛り上がる場面もなくたんたんと話が続きます。
そのため、それほど邦画作品としては楽しむことができなかったです。
ただし、香取慎吾さんの演技はとても良かった。
この作品の唯一の見どころは、香取慎吾さんの俳優としての演技力です。
最近、あまり演技をしているところを見ていなかったので驚きました。
ギャンブル好きですぐに感情的になり暴力をふるう、そして毎日を無為に過ごす男、そんな役をしっかりと演じています。
特にノミ屋のシーンはリアル。
今まで観た香取慎吾さん作品の中で、ダントツにこの「凪待ち」が一番。
アイドルやタレントとしてではなく、ひとりの俳優として好きになれたので、観て良かったです。
これから出演する作品に注目したいと思います。